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最近よく「海外へ出たい」というコメントを目にします。

Twitterでも誰かのブログでもいろんなところで目にするのは、私が海外に住んでいて「その状況にいる人」だからかもしれません。

「海外で活躍したい」とその目標に向けて努力している人には、純粋に応援したい気持ちになります。けれど、よく目にする海外移住したいコメントは「夢を実現するために海外へ」ではなく「日本が嫌だからとりあえず海外へ」といったものが多い気がします。

「日本ヤバイから今のうちに脱出しよ!」「こんな社会にもううんざり」「日本の未来が見えない」など自国を心配する気持ちを通り越して、日本という国へのネガティブ感情が元になっているような、そんな印象を受けました。

でも、その感情だけでいいのでしょうか・・・?

行きたいと思っているその国で「何がしたいの?」が一番大事なんじゃないのかな。

とりあえず海外っていうほど、海外生活は甘くない

私も思春期からの夢が「海外で生活すること」だったので、その淡い期待や膨らむ希望はよくわかります。日本以外の国で生活することは、その後の人生ひいてはその人の人間性にさえ影響を与えるかもしれない貴重な経験になるとも思ってます。

たしかな意思とその国で成し遂げたい目標がある人は、それが日本であろうと海外であろうと目標に向かって進んでいけるんだと思う。どこであろうと自分という軸がしっかりしている分、ブレにくいんだと思います。

一方、とりあえず海外っていう人は目標そのものが「とりあえず海外」なので目的が不明確。成し遂げたい目標もなく「日本ヤバイからどこか別のところへ」「とりあえず海外生活する」といった感じで中途半端。そんな意思でやっていけるほど海外生活は甘くはありません。そもそも、日本での生活だって「とりあえず」な心構えでは甘いですよね?

移住先で何をしたいのか、海外へ出ることの目的は明確ですか?

危機感の薄い日本人、その覚悟は?

今を生きる私たちには、ありがたいことに平和が前提にあります。

中東やアフリカの国々では今でも内紛や争いが起こり、政治や情勢が不安定な国もまだまだたくさんあります。でも、日本をはじめとする先進国では日常生活で「襲われる危険」を感じるシチュエーションってあまりありませんよね。

だから私たちには危険に対するアンテナというか、危機感そのものが薄れているような気がします。

ここでいう危機感とは、強盗がいきなり入ってきたり、事件に巻き込まれたりを言っているわけではありません。そんなことはどの国に住んでいても起こり得ることで、日本でも凶器を持った殺人犯はウロウロしているし、銃やナイフを振りかざす事件だって起きてます。

そうではなくて、日常生活の中でいつテロや爆発事件が起こるかもしれぬ危機感をもう少し真剣に考えたほうがいいのではないか、ということです。

テロや爆発事件はとなり合わせ

世界共通の日本のイメージというと「清潔」「安全」が最初に上がるのではないでしょうか。

会う外国人みんなにいつも聞いてみるんですが、大体の人はこの2つを上位にあげます。そのくらい世界に共通している認識といっても過言ではなさそうです。

それに対して他国はどうでしょう?

各国で起こった昨今のおびただしい事件は多くの方がニュースでご存知だと思います。そのニュースを見て、明日はわが身もしくは自分の家族が巻き込まれる危険性を身をもって感じるでしょうか。

私は現在スペインに住んでいますが、その前はフランスのニースに住んでいました。ニースの海岸でトラックが突撃し数十人の死者を出したというニュースは、記憶に新しく多くの方が目にされたと思います。

夫の家族・親戚はニースにいて、このニュースを見た瞬間、義理の両親や優しいおばあちゃんが頭をよぎりました。次の瞬間、時間も気にせず(夜中2時半でした)義理のお母さんに連絡していたくらい衝撃でした。

まさに、「私たちが毎日のように歩いていたあの場所で・・・まさか・・・」です。

家族が事件に巻き込まれても後悔しない覚悟

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パリ、ニース、ドイツ、トルコ、バングラデシュ、タイと、恐ろしい事件が多く続いています。どれも記憶に新しいものばかり。

これは「海外に住む」だけでなく旅先でも言えることですが、いつどこで事件に巻き込まれるかはわかりません。わからないからこそ普段の生活や行動を意識する必要があると思っています。私は一連のテロ事件を受けて日常的な行動を見直し、意識的に気をつけるではなく行動を変えました。

結局は自分の覚悟次第なのですが、極論で言うと「自分の決断した行動によって自分の一番大事な人を失う結果となっても後悔しない覚悟」があるかどうかなんだと思っています。

自分の身に何が起きたとしても自分で決めたことだから自身では後悔しないかもしれないけど、自分で決めた海外移住に家族を同伴させた結果、事件に巻き込まれて親愛の家族を失っても後悔しませんか?

目的と覚悟があるならどんどん海外へ

ここまで書いておいてなんですが、私は海外移住に反対しているわけではありません。むしろその逆で海外で挑戦してみたい人はどんどん国外へ出た方がいいと思っています。

でも、その決断に目的と覚悟があってこそ成し得るんじゃないかな、と考えています。

これから海外移住をしたいと思っている人、なんとなく海外に住んでみたいなと思っている人、もう一度考えてみてください。

海外に行って何をしたいのか、何が起きてもその事実を引き受ける覚悟はありますか?

日本同等の医療レベルは期待しない方がいい

ちなみに、家族連れで考えられてる方は現地の医療制度・衛生状況は入念にチェックした方がいいです。日本と同じ医療レベルや制度は求められませんし、衛生面で信頼できない病院もたくさんあります。

夫の友人(スペイン人)は仕事で東欧に半年、家族を連れて行きました。生後4ヶ月の赤ちゃん同伴でしたが、その国最高の医療機関へ行ってもスペイン同等の医療レベルは受けられず、食べ物や環境どれをとっても子どもにはよくないという事実が現地に行ってからわかり、引き受けていたその仕事を途中で断り1ヶ月で帰国してきました。

自分はどうにでもなるけれど、家族特に子どもは大事。家族への影響が大きいなら仕事を蹴ってでも移住を取りやめた彼の行動もわかる気がします。・・・が、そんな小さな赤ちゃん連れて行かないで自分一人で単身赴任すればよかったのに・・・と、どうしても突っ込みたくなるんですけどね。

さいごに

海外へ出たい夢を叶える前にもう一度だけ真剣に考えてみてください。これを明確に持っている方なら、きっと夢を実現できると私は思っています。

その国で成し遂げたい目的はありますか?
何が起きてもその事実を引き受ける覚悟はありますか?


 

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